VIPライナーの座席は4列シートからプレミアムシートまで幅広いタイプがあり、価格・快適性・安心感のバランスが異なります。
この記事では各座席タイプの特徴を比較し、快適に眠りたい人・コスパ重視の人・女性一人でも安心したい人など、それぞれに合ったおすすめの座席を詳しく解説します。
VIPライナー主要5タイプの座席比較表
バス名 | シートタイプ | 座席数 | シート幅/間隔(cm) | リクライニング |
---|---|---|---|---|
グランシアファースト | 1+2席の3列電動 | 20席 | 50/100 | 電動145° |
Premium-プレミアム | 3列独立 | 28席 | 46/94 | 標準130° |
プルメリア | 3列独立 | 28席 | 46/94 | 標準130° |
プルメリアグランデ神戸便 | 3列独立 | 25席 | 46/93 | 標準140° |
4列スタンダード | 4列シート | 40席前後 | 42/70~80 | 120° |
4列楽のび | 4列ゆったり設計 | 38席前後 | 44〜46/90~118 | 130〜140° |
グランシアファースト:最上級の快適さを誇る電動シート
グランシアファーストはVIPライナーの中でも最上級の座席で、横3列・20席のゆったり配置です。シート幅は50cmと広く、シート間隔も約100cmあり、他のシートに比べ圧倒的な余裕があります。リクライニングは電動式で145°まで倒せるため、夜行バスでも深い睡眠が可能です。さらに全席レッグレストと電動フットレストが装備されており、飛行機のビジネスクラスに匹敵する快適さを体験できます。長距離移動でも疲れを残したくない方におすすめの座席です。
プレミアム・ロイヤルブルー・プルメリア:人気の3列独立シート
Premium(プレミアム)、ロイヤルブルー、プルメリアは、いずれも横3列配置の独立シートで、1席ごとにゆとりを確保した構造です。シート幅は46cm、シート間隔は約94cmと、スタンダードな3列シートより快適性が高く、夜間移動で眠りやすいのが特徴です。リクライニングは130°前後まで倒せ、全席にレッグレストとフットレストを装備。女性や初めて夜行バスを利用する方にも人気で、「快適さと価格のバランスが良い」と高評価を得ています。
プルメリアグランデ神戸便:広さを強化した特別仕様
プルメリアグランデ神戸便は通常のプルメリアよりもさらにシート間隔が広く、約93cmのゆったりスペースを確保しています。シートは3列独立タイプで、リクライニング角度は140°と深めに設定されているため、夜行バスでもよりリラックスして眠れる環境です。最前列にはオットマンが設置され、足をしっかり伸ばせる点も大きな魅力。通常の3列シートより快適性を求める人や、神戸方面へ移動する人に特におすすめです。
4列スタンダード:もっともリーズナブルな基本シート
4列スタンダードはVIPライナーの中でも最安クラスで、42cm幅・シート間隔約70〜80cmとコンパクトな作りです。リクライニング角度は120°で、最低限の傾斜はあるものの、長時間の睡眠にはやや物足りなさを感じる場合があります。トイレやレッグレストの装備は基本的にないため、快適性より価格を最優先したい人に向いています。短距離利用や節約目的の移動には十分な選択肢です。
4列楽のび:ゆったり設計の進化型スタンダード
4列楽のびは、同じ4列シートながらシート幅が最大46cm、シート間隔は最大118cmと広めに設計されているのが特徴です。リクライニングは130°〜140°まで倒せる便もあり、一般的な4列より快適に眠れる環境です。便によっては最前列にオットマンが設置されており、足を伸ばせるのも大きなメリット。価格を抑えつつも、最低限以上の快適性を求めたい人におすすめです。
あなたに最適な座席タイプは?目的別おすすめガイド
ゆったり眠りたい人
夜行バスでしっかり眠りたい人には、独立3列やプレミアムシートなどの「広さ重視タイプ」がおすすめです。座席間が広く、リクライニングも深いため、周囲を気にせず横になれる感覚で快適に過ごせます。長距離移動で翌日の活動を考えている人にとって、睡眠の質は最重要ポイント。多少料金が高くても疲労を残さず到着できるため、快適性を最優先する人に向いています。
コスパ重視な人
交通費を抑えたい人には4列シートがおすすめです。特に短距離移動や、夜行バスの快適さにあまりこだわらない人にとっては、必要十分な設備でコストパフォーマンスが高い選択肢です。さらに早割やクーポンを組み合わせれば、数千円で都市間を移動できることもあり、学生や節約旅行に最適。快適性はやや劣るものの、低価格で移動費を抑えたい人に強く支持されています。
トイレや移動の便利さを重視したい人
「トイレに近い席」や「通路側席」は、移動中に立ちやすく、長距離移動でも安心感があります。特に乗り物酔いしやすい人や、夜中に数回トイレに行きたい人には便利です。窓側席は景色を楽しめる反面、隣の人が立つたびに気を遣う場面もあります。体質や目的に応じて、座席位置も含めて選ぶことで快適さが大きく変わります。単なるシートタイプだけでなく「どの位置を選ぶか」も意識しましょう。
座席指定時の注意点と選び方のコツ
通路幅やトイレへのアクセスで変わるおすすめ座席位置
座席選びでは「どの位置に座るか」も重要なポイントです。トイレに近い席は便利ですが、人の出入りが多いため落ち着かないこともあります。一方、中央や最後尾の席は比較的静かで安定感があると言われています。移動中に眠りたい人はできるだけ車体中央を選ぶと揺れが少なく快適です。自分の体質や行動パターンに合わせて、座席位置も慎重に決めることが大切です。
乗り物酔いしやすい人におすすめの位置
乗り物酔いを避けたい人には、車体中央の窓側席が最適です。中央部分は揺れが少なく、外の景色を見て酔いを和らげる効果もあります。逆に最後尾は振動を感じやすく、揺れに敏感な人には不向きです。酔いやすい体質の人は、事前に座席指定を利用して中央部分を確保すると安心です。座席位置の工夫で、快適性は大きく変わります。
窓側と通路側それぞれのメリット・デメリット
窓側席は寄りかかって眠れる、外の景色が楽しめるというメリットがあります。ただし、トイレや移動の際に隣の人をまたがなければならない不便さもあります。一方、通路側は移動がしやすくトイレ利用に便利ですが、リクライニング時にやや落ち着かないことがあります。どちらを優先するかは「眠りやすさ」か「移動のしやすさ」かで変わります。利用シーンに応じて選ぶのが賢い座席選びです。